右傾化の真実 ~ノーリスクハイリターンのマインド~

フィクションを描いていて思いついたものです。

 

幻冬舎『右翼と左翼』

https://www.amazon.co.jp/右翼と左翼-幻冬舎新書-浅羽-通明/dp/434498000X

 

元々、この言葉はフランス革命の頃に出てきた。

革命側が、右にいる側を「右翼だ!」と言ったところから始まる。

 

しかし、現代日本を覆う右翼と左翼の分断は、当時とは違うものと言えよう。

右翼と口にする者が増加しているが、本物の右翼なのか?

 

右傾化している若者のホンネとは何か?

 

・彼らが求めること。それは、

ラクをして得をすること。

国や権力にはペコペコしているものの、彼らを尊敬している訳では無い。

自分達の利益を阻害される場合は牙を剥く。

 

おこぼれに預かろうとする。

体裁上、その方が美味しいから。

その方が合理的だから。

この特性は、若い年齢ほど強い。

なぜなら、ずっと景気が悪いから。

彼らの本当の敵は、左翼ではなく、個人主義者?、いや、自分の意思・信念で行動するかつ、社会の平和・秩序・常識を侵す者である。

右派左派関係なく炎上させる。

 

恐らく、彼らの大多数はネオリベラリズムが嫌いな筈だ。

右翼を自称しているため、左翼は敵だ、という認識をしているからであり、思想の上では敵対していない。

自分達の安寧、秩序を脅かす者とは、悉く敵対するし、執拗に攻撃を加える。

だからメンタリストDaiGoはあれだけ燃えて表舞台からは姿を消すことになった。

現状には不満はあるものの、変えようとしても無駄だと思っているから。

という冷笑的な雰囲気が広まっている。

 

現実には、左派右派関係なしに燃える。

 

冷笑系とオタク

自分では既に理想を築いており、現実は自分では変えることの出来ない、どうしようもないものと捉えている。

頑張っても報われない、どうしようもない、という冷笑的な思考に辿り着くのである。

 

彼らは本心からは愛国心がある訳ではない。国のために経済を盛り上げようとも、自ら事業を起こしたり、社会的成功者を目指したりするなどの、行動する気力はない。

殆どは現状に不満を言いつつも、

 

右傾化しているなら、

 

弱きを助け、強きを挫く、左翼思想に賛同する者は多いが、

強者は強者のままで、弱者は弱者のままでいい、という思想に賛同する者は殆どいない。

 

あるいは、そこまで労力をかけて理想郷を作り上げたとしても、新たな不満点が噴出し、それに悩まされるから。

 

・右傾化とひろゆき

二ちゃん創設者のひろゆきはなぜこうもお茶の間に普及したのか、またなぜポジション替えを行うことにしたのか。

ひろゆきといえば元は反体制破天荒なキャラではあったが、突然お茶の間に浸透するような体裁を従うようになった。

ひろゆきの思想である、自分が如何にして得をするかを追求した結果である。自分がいいポジションにつけるように。

 

・総括

こんな事を書くと、「お前は左翼だ」「在日」と意見が出そうだが、個人的には自分自身は右でも左でもないと思っている。

上記書籍を読んだが、私はどちらに属するか分からなかった。

私は明治時代からのブルジョワの分家出身なので、在日でもない。

 

右か左かの定義は、時代によって変わるのだろうか。

いや、もうそんな二項対立に拘る時代は終わりなのだ。