文化面でも、生温く腑抜けたものばかり。

※投稿者は、鬼滅の刃は全巻読んでいます。好きなキャラは、時透無一郎です。


鬼滅って、悪くない作品であり、売れた理由も分かるんだけど、何かパンチが足りないと思うんです。

シンプルなストーリー。キャラは個性的でいい人が多く、味がある。革新的な概念はないが既存のものを上手く組み合わせている。女子ウケしやすい。


人々の敵たる鬼を倒し、無惨様という巨悪を倒した先には、争いのない、平和な、みんな仲良しな世界が待っている、みたいな。


2000年代を境として、文化面でも、生温く気の抜けたものばかり。

2010年代からは凋落の色すら見える。


世間、社会の厳しさから目を逸らし、茶化しているだけ(向き合う勇気がないだけか)。

みんな仲良くて楽しいね、という薄ら寒い、実現不可能なメッセージが読み取れたのは私だけでしょうか。

(僻みなしに)そうしたものだけが売れているのは、そんなものしか頭に入れたくないというバイアスに囚われているからでしょうか。

一億総中流というワードがあるくらいだし。


いつから人生は、みんなで手を繋いでゴールするというものになったのですか?


あのですね、人間同士で、真剣に嫌い合う、対立し合う、バトルロワイヤルが微塵もないという、そんなユートピアなど実現不可能です。そんな作られた平和など、ちょっとの刺激で崩れるんです。

理想と現実の均衡が取れないものから、脱落していく。


(何番煎じかは不明ですが)生きていくにあたって重要なのは、自身の中に哲学・文学的な世界観を構築したほうがいいと思うんです。

これについては後日述べます。